「NFTってなぜ売れるの?」と疑問に思っている人もいますよね。
結論から言えば、NFTが売れる理由としては
- 「好きな作品を手元に置いておきたい」
- 「価値があるものを転売したい」
- 「価値が上がったら転売したい」
といった買い手側のニーズがあります。
NFTは、転売されたときに作者にも利益が与えられる仕組みです。
今回の記事では
- 人はなぜNFTを買うのか
- NFTは簡単に売れるのか
- NFTを売るためにどのような工夫をしたらいいのか
などを解説します。
売れるNFTを作りたい人は、ぜひ最後までご覧ください!
NFTは高値で売れたものが話題に
NFTが世界でにわかに話題になり始めたのは2021年はじめごろのこと。
「Googleトレンド」を見るとその様子がよくわかります。
グラフは、世界中で「NFT」という言葉が検索された回数を示したもの。2月の初旬に検索数が急上昇しています。
出典:https://trends.google.co.jp/trends/explore?q=NFT
次に、日本でNFTが検索された回数のグラフ。世界からは少し遅れて2月後半から検索数が上昇し始めています。
出典:https://trends.google.co.jp/trends/explore?q=NFT&geo=JP
2021年2月にNFT界隈で話題になったニュース
アメリカのデジタルアーティストであるBeep氏の「Everydays – The First 5000 Days」という作品がオークションに出品されたこと。
最終的に「Everydays – The First 5000 Days」は約75億円で落札されました。
2021年10月現在でも史上最高値で取引されたNFTアートです。
他に、過去に高値で売れたNFTアートの例としては次のようなものがあります。
高値で売れたNFTアートの例
- 世界で初めてのツイート
- 8歳男児が夏休みの自由研究で作ったドット絵
- 世界で活躍するVRアーティストの作品
国内外のスポーツチームやアーティストなどはNFTによるビジネスを始めています。
非常に高い値段で売れるNFTが話題になっていることは、ビジネスを始める人が多い理由のひとつです。
NFTを活用したビジネスとしては、次のような例があります。
NFTを活用したビジネスの例
- NBAのNFTトレーディングカード
- ParfumeがNFTアートをリリース
- NFTを付録にした雑誌
日本では有名人が愛好家としてNFTを購入する例もあります。
NFTで高値で売れるものの特徴
NFTの中には、非常に高値で売れるものがあります。
高値で売れるNFTの特徴とは、ずばり次の6つ。
高値で売れるNFTの特徴
- 売っている人が有名人
- 有名人が買ったシリーズ
- すでに作品を発表してファンがついている人が作った作品
- 希少性が高いもの
- コレクション性があるもの
- 将来性が高いもの
売っている人が有名人
芸能人など、有名人が売っているNFTは高価になりやすい傾向があります。
例えば、日本ではperfume初のNFT作品が約325万円で落札されました。
出典:https://nft.rhizomatiks.com/
日本では、NFTはまだまだ小さな市場です。
さらに、perfumeがNFTを販売しているのは、ライゾマティクス独自のプラットフォーム「NFT Experiment」です。
どちらも販売するには不利な状況です。しかし、不利な状況でも300万円を超える高値がつきました。
この先市場が拡大するにつれて、有名人が販売するNFTにはさらなる高値がつく可能性も多いにあります。
ライゾマティクスとは?
広告やエンターテイメント、建築、都市開発などの部門でリアルとオンラインを横断しながら表現を追求する集団。perfumeのステージでの映像制作を担当している。
有名人が買ったシリーズ
有名人が購入したことがきっかけで作品が注目されて作品が売れることがあります。
また、有名人が注目したこと自体が価値となって作品の価格が上がるパターンもあります。
すでにファンが付いているクリエイター
「売っている人が有名人」のパターンと似ています。
世間的には有名とまではいかなくても、ファンがいるクリエイターの作品は売れやすく値段が上がりやすい傾向があります。
クリエイターの作品を買うファンの傾向は主に2種類。
クリエイターの作品を買うファン
- 好きなクリエイターの作品が欲しいから買う
- クリエイターを応援したいから買う
「クリエイターを応援したいから買う」という動機で購入されやすいのがNFTアートの面白いところ。
一度ファンが購入した作品を転売した場合、通常の商品ならクリエイターは得をしません。
しかし、NFTの場合は転売されるとその利益の一部がクリエイターに還元されます。
希少性が高いもの
希少性が高い、つまりレアな作品も高額で売れやすい傾向があります。
たとえば、この記事でもすでに紹介した世界で最初のツイートは、希少性が高いからこそ高額で販売されたNFTだと言えるでしょう。
コレクション性があるもの
NFTに限らず、リアルな世界でもコレクターがいると価格が上がりやすいですよね。
トレーディングカード1枚が、ゲームショップで数万円で売られているのを見たことがある人もいるでしょう。
NFTでも同様に、コレクション性のあるトレーディングカードなどは値段が上がりやすい傾向があります。
将来性が高いもの
投資の一環としてNFTを購入している人は、将来価格が上がるものを狙っています。
将来価格が上がりそうな将来性の高さが見込まれるものは、高額になる傾向があります。
NFTは簡単に売れるのか
NFTを売りたいあなたが気になるのは「簡単に売れるのか」でしょう。
NFTが注目され始めたばかりの頃は、売り出せばすぐに売れるくらい、どんな作品でも売れていました。
上で紹介したような、高額になりやすいNFTはもちろんすぐに売れました。それだけでなく、素人がさっと描いた落書きのようなNFTでもあっという間に売れていました。
この頃NFTを購入した人をリサーチしてみると、次のような理由で購入していたことがわかりました。
初期の頃のNFT購入理由
- 流行っているからなんとなく
- かわいいから
- NFTを転売するため
初期の頃は、購入したい人に対してアートの数が少なかったこともあり、どんなものでも売れる状態が続きました。
市場にアートが少ない状態の時には、次のような循環がありました。
買い手に対してアート数が不足
NFTの価値が上がる
転売目的の人も含めて、どんどんアートを購入する
アートの数が不足する
上記の循環の中にある時には、アートを売り始めるとすぐに買い手がつく状態でした。
しかし、現在はなんでも売れる状況ではありません。
NFTアートが高く売れると話題になったことで、アーティストが急激に増えました。
アーティストが増えたことで、市場に商品があふれはじめたのです。
とはいえ、市場に商品が増えてきた今でも価値のある商品は高値で取引されます。
一方で、ただ作ったものを売り出しただけでは、よほどの有名人でなければなかなか商品が販売されないのも事実です。
NFTを売れるようになるには工夫が必要
NFTを出せば売れる状況ではなくなってきた以上、売れるアーティストになるためには工夫が必要です。
とは言っても、そんなにすぐに売るための工夫は思いつきませんよね。
ここでは、NFTを売るために実際に行われている例を紹介します。
NFTを売るために実際に行われている工夫は、大きく分けると次の2つです。
NFTを売るための工夫
- 認知度を上げる
- 購入者に特典をプレゼントする
NFTアートの数が増えて今よりもっと売れにくくなった場合は、さらなる工夫が必要になるかもしれません。
けれど、今のところはこのくらいで大丈夫です。
認知度を上げる
まず、NFTの認知度を上げるために行われているのは以下のような企画です。
認知度を上げるための企画
- SNSによる告知
- プレゼント企画
- 1枚だけ安く売る
SNSによる告知
SNSによる告知は、一番お手軽でわかりやすい方法です。
販売を開始したら、TwitterやInstagramなどのSNSへ告知文や画像、URLなどを投稿するだけ。
フォロワーがたくさんいる方ならそれだけでも売れる可能性は十分あります。また、検索などで見つけて買ってくれる人が出てくるかもしれません。
ほとんどの場合、販売し始めただけでは誰にも見つけてもらえません。よほどの有名人で、常にだれかが作品の発売を待っているような人気作品でなければ、SNSを使った宣伝は必須。
ただし、フォローバックなどでやみくもにフォロワーを増やしても意味はありません。常に情報を発信して、あなたやあなたのアートのファンを増やしておきましょう。
ポイント
作品の作成過程の紹介や、作るときに考えていること、好きな雰囲気などをこまめに発信するとファンが増えやすくなります。
プレゼント企画
プレゼント企画とは、誰かにNFTを無料で送る企画のこと。Giveaway(ギブアウェイ)とも呼ばれています。
抽選で当たった人だけにNFTをプレゼントする場合もありますし、参加者全員にプレゼントなんていう太っ腹なパターンもあります。
参考|Twitter上で行われるプレゼント企画
- キャンペーン用のツイートをリツイート
- NFTの作者をフォロー
というのが参加の条件となっているケースがほとんどです。
リツイートされることで企画が多くの人の目に触れます。そして、作品に興味を持ってくれた人にフォローしてもらえる仕組みです。
プレゼント企画でのNFTクリエイターのメリットは2つ。
プレゼント企画でのNFTクリエイターのメリット
- 自分の作品に興味がある人にフォローしてもらえる
- プレゼントしたNFTが転売されれば自分に利益が入る
プレゼントしたものが転売されると作者にも利益が入るのは、NFTならではの仕組みです。
プレゼント企画に応募する人の中には転売目的の人もいます。
転売を目的とする人は積極的に持っている作品をアピールしてくれます。つまり、ある意味自分の作品の営業マンのようなものです。
プレゼント企画は、作品や作者の認知度を高めるだけでなく、金銭的にもメリットを得られる可能性があるイベントです。
1枚だけ安く売る
1枚だけ安く売るのは、すでにある程度の人気があるクリエイターがさらに認知度を高めるときに有効な方法です。
安く販売することで、SNS上には「この人の作品がこんな値段で買えるなんて」というファンの反応が現れます。
ファンの反応を見た人は、作者が「ファンを抱えたクリエイター」であることを認知し、作品や作者に注目するきっかけとなります。
また、プレゼント企画と同様に安く売った作品が転売されることで作者の利益となります。
購入者に特典をプレゼントする
購入者に特典をプレゼントするのは、作品の美しさ以外の部分で価値を高める方法です。
購入者にプレゼントする特典の例としては次のようなものがあります。
購入者特典の例
- 購入者限定NFT
- 購入者だけが見られるWebサイト
- 購入者が参加できるコミュニティ
購入者に別のNFTをプレゼントする方法は、満足度を上げると同時に転売による利益も期待できます。
さらに、購入者のみが見られるWebサイトやコミュニティは、NFTを買った人同士の連帯感が高まります。
購入特典は、直接作品と関係ないものでも構いません。
例えば、本職がジムのトレーナーなら、NFTを買ってくれた人に30分間オンラインのパーソナルトレーニングをするなんて言うのもありです。
NFTを販売するには価値を高めよう
少し前まで、NFTは出せば売れる環境でした。しかし、NFTの世界は流れが早く、現在は売る工夫をしなければ売れなくなっています。
NFTを売るためには、何よりも価値を高めることが重要です。
価値を高める工夫
あなたが提供できる価値がどんなものか、どんな工夫をしたらNFTが売れるのか、考えながら販売にチャレンジしてみてくださいね。
NFT-JAPANでも、NFTアートを販売しています。
まず、試しに購入してみたいけど、なにを購入したらいいかわからない人は、ぜひNFT-JAPANの作品も検討してみてくださいね。